【ポスター発表の心得】へようこそ!
当サイトでは、学会のポスター発表で成功を得るためのコツ、せっかくの機会を無駄にしない・失敗しない為の注意点について、管理人が個人的に学んだことを紹介しています。
また、「ポスター発表の心得」として成功へのコツを紹介するにあたり、「発表の目的とは、自分のメッセージを『発信すること』ではなく、聴衆に『伝えること』である」という考え方を大前提にしています。
個人的な見解であること、また研究分野やシチュエーションによっては、ポスター発表という形式でも適切ではない場合がありますので、その点は予めご理解・ご了承のうえ、一つの参考として捉えていただければ幸いです。
ポスター発表の心得とは?
結論から述べさせて頂くと、ポスター発表で最も大切な心得とは、おそらく次の一言に集約することも出来ると思います。
発表者本位ではなく、聴衆(閲覧者・聞き手)の目線で行うこと。
それでは、どのような部分を、どのようなタイミングで、どのように変えて行けばよいのか?
この点について当サイトでは説明させて頂きますが、そもそもポスター発表を行う目的は何か、そしてどのようなスタンスを持てば良いのか、の2点について改めて意識しておくことが、具体的な実践に向けての近道になると思います。
1.ポスター発表の目的を再確認する
発表の目的は、「発信すること」ではなく「伝える(=伝わる)こと」と考えましょう。
ここでいう「伝える」とは、「知ってもらう」「興味を持ってもらう」「関心をもってもらう」といった意味合いで使用しています。また、その程度の解釈で十分です。
というのも、どれだけ膨大なデータを準備し、詳細を力説しても、聴衆に伝わらなければ、関心を持ってもらえなければ発表する意味がありませんし、逆にその場で全てを完璧に発信することが出来なくても、最も大切なコアだけでも伝われば、或いは自分に関心を持ってもらえたなら、その方には後日や別の機会に、改めてより細部や深部についての情報を発信したり、議論の場を設けることも可能だからです。
したがって、ポスター発表における目的とは、自身の研究内容やメッセージを出来るだけ詳細にたくさん発信することではなく、一人でも多くの聴衆に「伝える」こと、研究内容はもちろんですが、自分自身を「認知してもらう」「興味を持ってもらう」ことを目的とする方が、肝心だといえます。
2.ポスター発表を行う際のスタンス
最も大切な心得が「聴衆の目線でおこなうこと」なら、逆に最も避けるべき注意点は、
「発信することに気をとられ、伝える努力をおろそかにすること」だと言えます。
実際に、発表者は細かく説明しているがさっぱり頭に入ってこない、資料や情報を豊富に提示しているが文字が小さくて読めない、 もっとひどい場合には、退屈だと感じて退出したくなる発表を何度も見た・聞いた経験があると思います。 これらの発表は、発表者が自分本位に話すばかりで全く聴衆の目線になっていない、せっかくの機会を無駄にしている失敗例と言えます。
そこで、次のスタンスを「準備の段階」から常に意識しておくのが望ましいと思います。
- ・聴衆は、あくまでも興味を覚えた時、自分のために見る・聞くのであって、
あなたのために見てくれる・聞いてくれるのではない。 - ・聴衆は、あくまでも話が面白ければ「聞いてあげる」といった姿勢である。
あなたが話したがっているのであって、聴衆が聞きたがっている訳ではない。
自分が聴衆の側にたてば、簡単に共感が得られる内容だと思います。
この2点を発表する側にたっても意識できていれば、この後に紹介するコツも、おのずと理解して頂けることと思います。
さて、それでは上記の心得を踏まえ、ポスター発表で成功を得るための具体的なコツを、各コンテンツで紹介していきます。
3.コンテンツ
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ポスター発表のメリットを活かす「プレゼンのコツ」
ポスター発表ならではの最大のメリットは何か?また、そのメリットを活かすプレゼンの方法などを紹介しています。 (→ 続きはコチラから)
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ポスター発表に適した「ポスター作りのコツ」
ポスターという限られた紙面をどう使えば良いのか? 作成時の方法や注意点などを紹介しています。 (→ 続きはコチラから)
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ポスター発表を自身の「今後に繋げるコツ」
ポスター発表における成否はプレゼンだけじゃない!その他の心構えや意識することなどを紹介しています。 (→ 続きはコチラから)